子どもの“今”を大切に、
未来につながる保育を。
小市こども園では、子どもたちの「やってみたい!」という気持ちに寄り添いながら、
心と体、そして人とのつながりを育む毎日を大切にしています。
一人ひとりの個性を尊重し、保護者の皆さまとともに成長を見守る中で、
子どもたちは少しずつ、自分の力で未来へと歩き出していきます。
そんな私たちの保育のかたちを、5つの視点からご紹介します。
愛着関係が十分に築かれた子どもは、不安な気持ちが抑えられ、好奇心や探求心豊かな子どもに育つといわれています。
こうした環境を整えることが、心と体の成長の基盤になると私たちは考えています。また、子どもは他の子どもの行動や遊びを通じて、新しい気づきを学び取ります。
大人からの見守りだけでなく、同じ環境で過ごす子どもたちが互いに影響を与え合い、学び合う経験が、子どもたちの成長の糧になります。
私たちはこうした考えのもと、保護者の方との丁寧なコミュニケーションを通じて、家庭での様子や気になる点を共有し、一人ひとりに合った配慮を心がけています。
また、子どもの自己表現を尊重し、それぞれの個性が輝く環境づくりに努めています。子どもたちが初めて参加する『小さな社会』として、他者との関わりを通じて自ら考え、行動する力を育む場を提供します。
園の伝統『待つ保育』で育む自立心
好きな遊びを楽しめるコーナー保育
子ども同士で育ち合う場づくり
子どもの選択を尊重する環境
私たちは、子どもたちが感じる「ワクワク」を、好奇心と挑戦心の両方から支えたいと考えています。
「おもしろそう!」という好奇心や「できるようになりたい!」という挑戦心から生まれる「やってみたい!」。
ときには悔しい思いをすることもありますが、それを乗り越え、あきらめずに続ける経験の中で、子どもたちが大きく成長する姿を私たちは目にしてきました。
私たちは、対話を通じて子どもたちの気持ちを受け止め、一人ひとりの挑戦を見守りながら成長を後押ししています。
意見を出し合って活動を形にする経験や、小さな「できた!」を積み重ねる日々が、子どもたちの自信と次への意欲を育てます。
失敗や悔しさを感じる場面でもそばで寄り添い、「次はどうする?」と一緒に考えながら、次の一歩を踏み出す力を支えています。
こどもかいぎやサークルタイムを通じた対話の場づくり
子どもたちの声から生まれた活動
体育を通じて育む心と体
子どもたちの世界が広がる学びの時間
だからこそ、子どもたち一人ひとりの成長を多面的に捉え、それぞれの個性や育ちに寄り添うことが大切です。
保育者が日々の中で見られる小さな成長や変化を丁寧に見守り、適切な声かけや環境設定を行うことで、子どもたちは集団生活を通して自然と社会性を育んでいきます。
これを実現するために、保育者同士が気づきを共有し、一人ひとりの成長や個性に応じた支援を丁寧に行っています。
また、療育に精通した作業療法士をはじめとする外部のパートナーと連携し、一人ひとりに合った支援を行うことで、すべての子どもが安心して過ごせる環境を整えています。
一人ひとりに寄り添った合理的配慮
保育者が連携して支えるチーム保育
成長を見守るための外部パートナー
保護者が安心して子育てに向き合える環境を整えることも、子どもたちがのびのびと成長するために欠かせない要素だと考えています。
保護者と成長や発達を共有し、一緒に考える時間が、子どもたちのより良い未来を築く土台となります。
私たちは、こうした信頼関係を築くために、日々のコミュニケーションを通じて、家庭での様子やお子さんについて気になることを共有しています。
また、状況に応じて作業療法士との個別面談や、自治体を通じた発達や療育、就学に関する専門機関との相談の機会を設け、適切な支援を行えるよう取り組んでいます。
保護者とつながる日々のコミュニケーション
専門機関と連携して支える子どもの成長
保護者の負担を軽減するための取り組み
しかし、忙しい毎日の中で、その大切な瞬間を見逃してしまうこともあるかもしれません。
私たちは、子どもたちの成長を家族みんなで見守り、喜びを共有することが、家族の絆を深める大切な力になると考えています。
そこで、日々の保育の様子を届けるためにICTを活用しています。
写真やエピソードと共に保育の瞬間を記録し、ご家族にお届けすることで、遠くに住むご家族とも子どもの成長を共有できる仕組みを整えています。
また、日常の子どもたちの姿に触れることができる「保育参加(ファミリー保育)」の場を設け、ご家族に成長を実感してもらえる仕組みも整えています。
ICTで共有する子どもの成長
保育参加で発見する子どもの一面
園の伝統『待つ保育』で
育む自立心
園では、子どもが自ら考え、行動できるよう『待つ保育』を実践しています。
これは子どもが何かしようとするのを待つだけでなく、不安な気持ちを抱えている子どもを安心できるまで寄り添うことも意味します。
特に幼い子どもは、大人との安定した関係を築くことで心身ともに健やかに成長します。
そのため私たちは、子どもの発達段階や気持ちを理解し、一人ひとりのペースに合わせた保育を心がけています。
『待つ保育』を通して子どもたちは心の安定を得て、自信をもって様々なことに挑戦できるようになると考えています。
好きな遊びを楽しめる
コーナー保育
子どもたちが自分で遊びを選び、自由に活動できるコーナー保育。
遊びのコーナーをたくさん作ることで、子どもたちは興味のある遊びを見つけることが出来ます。
例えば、ブロック遊びや絵本のコーナーなど様々なコーナーを用意することで遊びを通して集中力や創造性を育むことが出来ます。
また、他の子たちと関わりながら遊ぶことで社会性や協調性も身につきます。
遊びを通して子どもたちは自分で考え、自分で行動する力を育むことができます。
子ども同士で
育ち合う場づくり
年齢や個性が異なる子ども同士が、遊びや共同活動を通じて助け合い、学び合うことで、思いやりや協調性、自主性を育むことができます。
また、子どもが安心して挑戦できる環境や、トラブルを乗り越える経験を通して問題解決能力が養われ豊かな人間性を育むことができます。
保育者は見守りつつ、必要に応じて支援することで、子どもたちが自ら成長する機会を広げます。
子どもの選択を
尊重する環境
子どもが自ら考え、選び、行動できるよう、子どもの意思や判断を大切にし、自由に試行錯誤できる機会を作ります。
大人が一方的に指示するのではなく、自分で選んだ活動に取り組むことで、子どもは自主性や自己肯定感を育むことができます。
また、失敗や成功の経験を通じて、責任感や問題解決能力も身につけられるよう支援します。
こどもかいぎや
サークルタイムを通じた
対話の場づくり
こどもかいぎやサークルタイムを通し「話し合う時間」を大切にしています。
やってみたいこと、日常生活の中の疑問、行事について、友だちとのいざこざ…
様々な事について話し合う時間を各クラス設けています。
そうすることで「自分の思いを相手に伝える」「相手の思いを聴く」「折り合うことを知る」など心の成長にも繋がっています。
行事の話し合いでは子どもたちからの声を取り入れて実行した例もたくさんあります。
子どもたちの声から
生まれた活動
園生活では、子どもたちのつぶやきを取り入れた活動も行っています。
「新幹線乗ってみたい!」「○○作ってみたい!」など、その時子どもたちの興味・関心があるものを広げています。
年齢を問わず、どのクラスも好きな物、やりたいことへワクワク、ドキドキしながら活動を楽しんでいます。
体育を通じて
育む心と体
体育を通じて、子どもたちは体を動かす楽しさを感じながら、心も成長します。
体を動かすことが得意な子も苦手な子も、「やってみたい!」という気持ちからチャレンジ心が芽生え、
「できた!」という成功したときに感じる喜びが自信に繋がります。
失敗も大切な経験。「できなかった…」という悔しさを感じることで、
「今度はできるようになりたい!」という強い意欲が生まれ、心がさらに成長します。
子どもたちの世界が広がる
学びの時間
園では、3歳以上児から絵本読みやワークなど椅子に座って取り組む時間を設けています。
2歳児クラス後半から少しずつひらがなや数字に触れ、3歳児クラスになるとある程度ひらがなや数字が読めるようになります。
この時間は、勉強の時間というよりも 「学びの土台を育む時間」 。
ひらがなや数字が読めたり書けたりできるようになると、友だちに手紙を書いてみたり、
自ら外遊びで見つけた花や昆虫の名前を図鑑で調べたりできます。
そういった学ぶ意欲、学ぶための好奇心を養い、子どもたちの世界を広げる時間となっています。
一人ひとりに寄り添った
合理的配慮
子どもの発達や個性に応じた適切なサポートを行うことで、可能性を最大限に引き出すことを目指しています。
例えば、特定の活動が苦手な子には別のアプローチを提案したり、安心して過ごせる環境づくりに努めることで、
子どもが自分らしく成長できるよう配慮します。
このような取り組みを通じて、保護者の方とも連携しながら、一人ひとりの個性を尊重した保育環境を提供しています。
保育者が連携して支える
チーム保育
保育士が連携し、子ども一人ひとりの成長を丁寧に見守る「チーム保育」を実践しています。
複数の保育士が関わることで、さまざまな視点から子どもの変化に気づきやすく、きめ細やかなサポートが可能になります。
0・1歳児以外は年齢別クラスですが、その特性を活かしながら、異年齢での交流を取り入れることで、
子ども同士が学び合う場を作ると同時に、保育士同士が協力して多面的に子どもの姿を捉える機会を増やしています。
成長を見守るための
外部パートナー
専門家との連携を通じて、子どもたちの成長を多方面から支えています。
作業療法士による定期訪問では、発達相談や保育士への助言を行い、必要に応じて保護者との面談も実施します。
また、体育、リトミック、造形教室などの活動では、専門指導員が保育士と連携してより専門性の高い保育を実現しています。
一人ひとりの成長をより深くサポートする環境づくりに取り組んでいます。
保護者とつながる
日々のコミュニケーション
保護者との日々のコミュニケーションは、子どもたちの成長を支えるうえで欠かせないものです。
連絡帳やお迎えの際の会話を通じて、小さな変化を共有したり、不安や悩みに寄り添ったりしながら、信頼関係を築いています。
何気ない一日を共に見守りながら、保護者の方との温かいつながりを育むことを大切にしています。
専門機関と連携して支える
子どもの成長
長野市の専門機関との連携を通じ、子どもたちが持つ力を最大限に引き出せるよう支援しています。
発達相談では、子どもの発達に関するアドバイスを受け、家庭でも活かせる視点を共有。
療育相談では、必要な療育機関への橋渡しを行い、就学相談では、就学先の教諭と協力して就学後も安心できる環境づくりをサポートします。
園と家庭が協力し、子どもたちの成長をしっかりと支えます。
保護者の負担を
軽減するための取り組み
保護者が安心して子育てに向き合える環境を整えるため、ICTの活用や衛生用品のサブスクリプションサービスを導入しています。
ICTでは、園からのお知らせや連絡事項をスマートフォンで簡単に確認できる仕組みを整え、保護者の負担を軽減します。
また、サブスクでは紙おむつをはじめとする衛生用品を園で準備することで、持参の手間を省き、育児負担をサポートしています。
ICTで共有する
子どもの成長
日々の保育の中で見られる、子どもたちのさりげない成長や表情。そうした瞬間を、写真やエピソードとともにご家庭へ届けています。
離れて暮らすご家族ともつながり、子どもの“今”を一緒に見守る仕組みを整えています。
保育参加で発見する
子どもの一面
保護者の方が園での生活にふれられる「保育参加(ファミリー保育)」を行っています。
お友だちとの関わりや、ちょっとしたやりとりから、普段とは違う子どもの姿に出会えるかもしれません。
給食の試食もありますので、ぜひご参加ください。